「早瀬は、天を映さない」
S.J.ローザンの「天を映す早瀬(原題:Reflecting The Sky)」という小説のワンシーン。主人公の探偵が、香港で事件の捜査をしているときに出会った老人の言葉。
若さにまかせてガンガン突っ走る主人公を諭すように。
その言葉を聞いた時に、主人公が、あっそうフーンって流しながらも、その後の行動の中で、反芻したり忘れたり、またちょっと掴みかけたりしながら前に前に、間違えながらも奔流の中を前に進み続けている様子が、直接描かれているわけではないけれど伝わってきて、ちょっと切ない。
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