家族が怒る。
子供が、親が、パートナーが、
顔を歪め、物を投げ、机を叩いて声を荒げる。
そんな姿見たくない。こんな家族は嫌。
今すぐ出ていきたい・・・
荒れ狂う声もきこえず姿も見えないところに。
そう、誰だって、
自分の子供や親や配偶者には、
いつも幸せにニコニコしていてほしいんじゃないかな。
でも、それって、
「大事な人の顔が怒りや苦痛に歪むさまを見たくない」、
「受け止められない弱さ」じゃないかとも思う・・・
子供の泣き顔が見たくなくて
何でも与えてしまう親や、
相手の望みに応えたくて
自分を捨てて尽くしてしまうパートナーがいたとして、
でも、そうやって相手の望むままにしたとしても、
結局、相手がずーっとニコニコしているはずもなく、
かえって不幸になっていたりすることもあったりする。
だって、その人は身近な人からの、
「あなたはいつだって幸せでいてちょうだい。
笑っていてちょうだい」
という無言のプレッシャーを受け続けているんだから。
どうする!?あなたが、誰かに
「ずっと幸せでいろ、少なくともそういう顔をしろ」
って命じられたら!
人には、
醜く怒ったり叫んだり足を踏み鳴らしたりする自由が、
きっとある。
でも、大人はもちろん、子供ですら、
周りからの、「(私にとって)感じのよい人でいてね」という
プレッシャーを抱え込んでいる。
私も、やはりどこかで、自分の家族に対しては期待が・・・
ニコニコ顔だけを見ていたいという甘い希望を
壊されたくないという思いが、あったに違いない。
だから思う。「君の笑顔を守りたい」
って、あれ、エゴなんじゃないの?って。
勝手に人の感情をデザインするものじゃない。
私はこれから、こう言おうと思う。
「鬼みたいに恐ろしい君の顔も好き♪」
あれ、かえって怒られる?(^^;
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