一年ぶりくらいにゆっくり話ができた友人のお子さんは
ちょっとだけ発達に遅れがあり、
今は特別支援学級のある小学校に通っていますが、
はじめは、普通クラスに通学していました。
ほかのお友達と比べて、どうしても行動に時間がかかってしまう。
でも、その子の場合、時間をかければ出来る。
だから先生からは、「あなたはやれば出来るんだから頑張って、頑張って！」
という声掛けを受けることが多く、
でもやっぱり、通常の時間内にはできないことが多くて、
泣きながら帰宅する日が続いていたそうです。
ある日、帰宅したその子が、お母さんに、泣きながら言いました。
「私、今日もまたちゃんとできなくて、先生にめいわくをかけちゃった」
小学校１年生の女の子です。
そんな小さな子どもが、
先生によろこんでほしくて、
お母さんによろこんでほしくて、
大好きな人がよろこんでくれることをなによりも気にかけて、
懸命に頑張って、生きている。
そのことに気づいたお母さんの目にも涙があふれたそうです。
今では、ゆっくりしたペースで学べて
いろいろなことを体験できるクラスの体制が整っている小学校に通い、
泣かなくなったの。あの時気づいて、親として行動してよかった、と
友人は、以前会った時よりもすっきりした表情で
話してくれました。
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