昨日は、f-SHIP さん主催による自主映画上映会で、
「ミツバチの羽音と地球の回転 」を鑑賞させていただきました。
新たな原発の建設計画が進められている山口県上関町に隣接する
祝島で、半農半漁の生活を営む島民の方々は、
26年もの間、原発建設に反対し行動を続けていらっしゃるそうです。
その、祝島の人々の暮らし、受け継がれていく営み、
原発建設予定地で今、失われようとしている驚くほど豊かで稀少な
生物の宝庫、人の声ではなくマネーによって許可されていく建設・・・
そういった様が映し出される一方、
国民投票により脱原発を決定したスウェーデンの人々の暮らしと
選択、新たな挑戦が、まるで別世界の物語のように記録されて
いきます。
「日本には森林も温泉も海もある、スウェーデンよりずっと恵まれて
いるのに、なぜ(原発や石油のような)汚いエネルギーを使い続ける
の?」と首をかしげるスウェーデンの人の問いに、言葉を失う思いが
しましたが、
でも、それでも、この映画から伝わってきたものは絶望ではなかった・・・
そのことに、驚いています。
淡々とした映像なのに
涙が出て仕方が無かったのは、
人間の中に脈々と流れ、受け継がれてきた意思を、
ふつふつと湧く力を、希望を、
人の生きる姿の中に見たからかもしれません。
映画の中で、ある方が口にしていらっしゃいました。
「やろうと決めれば、出来ないことはほとんど無い」
映画公式サイトに記された言葉に重なります。
「不可能と思われていることを可能にする人間のエネルギー」
人間の歴史は、これまでも、これからも、
絶望ではなく希望なのだと
こんなに汚れて愚かで無力であっても、
やはり捨てたものじゃないのだと
宇宙に笑ってもいいなと
思いました。
小さなミツバチの羽音ほどの根拠を握りしめて。
この映画を、八王子で上映してくださった
f-SHIPの石黒さん、スタッフのみなさん、
そしてこの映画を作ってくださった方々、
ありがとうございます。
これは多くの方たちに見ていただきたい映画ですね。
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原発反対の声を上げ続ける祝島の「おばちゃんたち」の
笑い声が、素晴らしかった。
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