原題は、Each in His Own Tongue
「赤毛のアン」で有名なL.Mモンゴメリさんの
短編集「アンの友達」に収録された一篇です。
素晴らしいバイオリンを弾く少年フィリクス。
でも、一緒に暮らしている祖父は、
神様にお仕えし神様の教えを人々に伝える仕事こそが素晴らしいと考えて
フィリクスにバイオリンをやめて牧師になるようにといいます。
バイオリンを捨てることが出来ず悩むフィリクスでしたが、
あるとき、フィリクスのバイオリンの音色を聴いた祖父は・・・
自分のやっていること、
伝えようとしていることが
間違っているのではないかとか、
あの人のように表現できたらいいのにとか、
ふと方向を見失いそうになったとき、
この物語を思い出して、
勝手に泣いて、
また道を取り戻したりします。
めいめい自分の言葉で・・・
バイオリンの音色が、静かに励ましてくれる物語です。
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